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MAGAZINE THE THR3E THINGS. NORTH SUBURBAN NEW AGE’S PROJECT.

2023.06.07 - Written by newagecreation

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ZAP THE ALL TOWN / 

【NEW AGE CREATION】 #04 SPLIT 楽曲紹介

6/10のNEW AGE CARAVAN まで1週間を切った今日。
今回はSPLIT ALBUMの楽曲について深掘っていく。
長らく語られることのなかった彼らの制作秘話を聞き、その湧き出るグルーヴとセンスの泉を覗けば、貴方もきっとブチ上がれるはず。

6/10 来れる貴方も、来れない貴方も必読です。大事なことが沢山ありました。


巧みなZAP THE ALL TOWN

—今回は、制作の手順や楽曲の解説をお聞きしたいです。ZAPの1曲目はオービーイーと読むのかな?

Yuta Iida)そうですね。

Billy B)OBEってなんなの?

BROWN Jr.)確かにそれも聞きたい。

Billy B)HMP的なノリでは無いでしょ?

ZAP-K)(笑)でもHMPはかっこいい曲だったよね。

Billy B)ZAP史上1でしょ(笑)

Yuta Iida)OBEというのはOut of Body Experienceの頭文字で、意味は幽体離脱体験。

Billy B)ざ・タッチ的な?

Yuta Iida)そうそう。ここでもまだ言えないけどタイトルは略すことで隠したかった。
楽曲については、俺はエレクトロニックミュージックが好きでよく聴いているんだけど、ハードコア的にアガる瞬間があるのね。この感覚をハードコアのフィールドに持ってくることが出来ないかと考えて作った曲です。それを元に作ったので、馴染みのない楽曲に仕上がったっていう感じです。

Billy B)曲はイー君(Yuta Iida)が作ってるんだよね?

Yuta Iida)そう。前回話したように制作時間が少なかったから、全パートPCでドラムを打ち込んだり、ベース弾いたりして作った。

Billy B)リリックはカズヤ君(ZAP THE ALL TOWN Vo.)?

Yuta Iida)確か俺とカズヤさんの共作だった気がする。

Billy B)共作でリリックを作るってどういう感じなの?

Yuta Iida)今までのハードコアだとどうしてもリズムが頭打ちだったりするんだけど、複雑なトラックに対してそれを行うとネガティブな不自然さかつ面白みが無いから、自動的にボーカルも複雑になる。ただ全てカズヤさんが作るのは難しいって話になって、譜割りや歌詞の語感を俺がサポートしつつみたいな感じかな。

Billy B)言葉はカズヤ君で音はイー君がはめてくみたいな?

Yuta Iida)そうだね。この言葉だと語感悪いから、同じ意味で違う言葉にしましょうとかざっくり言うとこんな感じ。

BROWN Jr.)あの曲は7分超えで結構複雑だと思うんですけど、どうやって組み立てたんですか?どこから作ったとかあれば。

Yuta Iida)イントロからどの様な世界を広げていくかを考えて作ってる。ソロでエレクトロニックミュージックを作っていて、そこでは感情や雰囲気、風景などアブストラクティブなものを表現しているからイントロを作るのが得意なんだ。ここでこう盛り上がって、落ち着いてからの爆発、みたいに全体の構成を先に頭の中で作るかな。

Billy B)イントロから全体をイメージしてる感じ?

Yuta Iida)そうだね、イントロで扉を開いて。

—2曲とも同じような流れですか?

Yuta Iida)基本的には。

BROWN Jr.)もう1曲の方はどういう意味なの?あの数字は。

Yuta Iida)もう1曲はネオンという読み方で数字の意味はネオンの原子量。

Billy B)そういうのもっと出してった方が良くない?ZAPのタイトルの意味って気になってる人めっちゃいるよ。H8CALLとかはワードだから想像しやすいけど、ZAPのタイトルはぱっと分かんないからそういうのを知るだけでも聴こえ方や感じ方とか変わってくるから面白いし。

Yuta Iida)それは俺が持ってるアート感で抽象的であればあるほど、何にでもなれるっていうのが作品単体においてレベルが高いという感覚があるからかなり意識してる部分かな。

—楽曲のキーポイントがあったら教えてください。

Yuta Iida)ここは強調したくないんだけど、強いていうなら一般的に使われている拍子をあまり使わない。使用拍にきちんと意味を持たせることかな。

Billy B)こういうのはキョーキ先生(KYOKI)からも聞きたいよね。

突然のH8CALL

KYOKI)じゃあ私たちの曲からはDropoutのイントロ。ユーキ(Billy B)が何の曲か分かんないような口リフをたまに発してくるんだけど、たまたま口ずさんだリフがDropoutのイントロのそれで、俺がそれ良いじゃんって言ってそのまま持ってきた感じ

Billy B)多分俺ももう覚えてないね

KYOKI)最初は全くああいう形じゃなかったんだけど、そのまま嵌め込んだらかっこよくなっちゃったみたいな。

Billy B)偶然の産物(笑)

KYOKI)そういう事があるのがバンドだなって感じますね。一緒にやってんだなみたいな感じがね。

Billy B)素晴らしい!

軌道修正

Yuta Iida)ZAPのターンがスルッと終わった気がするんだけど、、、

ZAP-K)ちなみに自分はベース弾いただけなので特に言うことはありません。

—ホリケイさん(ZAP-K)はSNSで機材や音作りについて発信していますよね。こだわりなどあればお聞きしたいです。

ZAP-K)それは今回のスプリットの音源に関して?

Yuta Iida)彼はこだわりを持って音作りをしていて、俺自身もすごく良い音だなと思ってる。その辺は今回のスプリットもそうだけど今後出す楽曲に関しても聞きたいです。

BROWN Jr.)BIG D(DIKTATOR Bass)も聞きたがってましたよ。

ZAP-K)自分の考え方で言うと、ハードコアのライブを見てると、バンド全体の事を考えてベースの音作りしてる人ってあんまりいないのかなと感じていて。これ使っておけばOK、みたいなのがあると思うんだけど、例えばオールドスクールな質感のハードコアをやりたいのに、定番のサンズアンプを使うとモダンになりすぎて音が浮いちゃうからそれなら無い方がいいんじゃないって思うバンドが多いなって感じてる。それで自分が気をつけてるのはクリアにバンド全体の音が聴こえるようにしてる。ローが出過ぎてて全体的にぼやけちゃうなとか、でもある程度は主張できるようにミッドを切りすぎないとか、そういうとこを気をつけてます。ただスプリットの音はユウタ(Yuta Iida)も思ってると思うけど、もうちょっと良い音というか、厚みのあって情報量の多い音の方が良いのかなと思ってます。

Yuta Iida)次回に期待してください。

ZAP-K)次は

Yuta Iida)ぶちかます

ZAP-K)よろしくお願いします。

偶然のH8CALL

—ではH8CALLお願いします。

Billy B)俺の口リフが下手って話だよね。

—偶然がきっかけになることって良くあることなのですか?

KYOKI)俺たちは完全に誰かが持ってきて曲をやるっていうよりかは、みんなでスタジオで練るスタイルだから、その時生まれるのが結構多い。Dropoutのイントロもそうだったし、他の曲も多い。

Billy B)偶然が多いんだよな、俺らは。

KYOKI)そうだね。自分の中で良いと思うのは、裏切るかっこよさ。それ以上は無いって感じだから、出来るだけそこはそういくんだみたいな感じに出来れば良いなって思ってます。

—曲はみんなで作り上げたということですか?

Billy B)大体はキョーキがベースを持ってきて、それにみんなの偶然を重ねてくって感じ。俺らは共有してる場所や時間が多いからシンクロ率が高くて偶然を生み出しやすいんだよ

KYOKI)それはあるかもな。勝手に良くなっちゃうとか結構あるからね。

Billy B)めちゃめちゃ数打ってるから、偶然良く出来るってのは他のバンドより多いかな。

—DJイベントや他ジャンルのアーティストが来るイベントに行っているのをよく拝見するのですが、H8CALLの楽曲から他ジャンルのバイブスが感じられるのはそういった理由からなのかなと思いました。

KYOKI)でももっと落とし込めるかなって感じ。

Billy B)全然まだまだ。ルーツを大事にする気持ちやハードコア以外も知りたいという気持ちもめちゃめちゃ強いから、ありきたりなハードコアになんないっていうか。それがH8CALLなんじゃないかなって思う。めっちゃハードコア好きだけどめっちゃハードコアしてる訳でもないっていうか、相反する部分を強く持ってるからこそ、中間で良い部分になれる。

Yuta Iida)制作の際に偶然性がかなり高いって言ってたけど、偶然出来たものを素直に良いと思えたり、偶然性を信じられるマインドってどのようにして作られてるの?何故偶然生まれたものをパッと信じて取り入れられるの?

KYOKI)メンバーにリスペクトがあるからだと思う。みんなが良いって言ってるから、そうだなって思うこともあるし、俺は結構メンバーに置いてる信用は大きいから。

Yuta Iida)そこかなりでかいな〜

ZAP-K)思わず拍手って入れてほしい、括弧書きで(笑)

Yuta Iida)うん、俺は大喝采と入れてほしい。

一同)大喝采

Billy B)でも百発百中じゃないからね、ダセー時はみんなでそれはダセーだろって言うし。

KYOKI)ただみんなでかっこいいってなった時はよっしゃーじゃん?

Billy B)そうそう、偶然の打ち数も多いんだよね、一緒にいる時間が長いから。

Yuta Iida)ただ数打っても、他所の訳わからない奴が何発打ってもH8CALLには刺さらないと思うんだよ。だからこそ何発か打ってバチっと満場一致でこれだ!って思えるのは本当にすごい良いことだなって思う。

KYOKI)みんな感覚が近いんだよ。

Yuta Iida)それは一緒にいる時間が長いから?

KYOKI)うん、共有してるものが多いからね。音楽もみんなで聴いてるから、ハマる感覚が近いと思う。

Billy B)センスとかは別だけど、一緒にいる時間とか現場主義の部分は俺らには誰も勝てない。

Yuta Iida)制作においての自分がそうなんだけど、独裁的になってしまうシチュエーションがかなり多くて、それが辛いって思う瞬間があるんだ。

KYOKI)俺は周りに頼ることを覚えてからそれが無くなった。みんな全然出来たし、俺だけじゃねえって思えた時に、ある程度形持っていってみんなで作れば良いやって感覚になれたところはある

Yuta Iida)うん、すごい。

Billy B)それはある。ベースはキョーキが持ってくるけど、みんななんかしら出すしな。

KYOKI)そのスタジオワークこそがバンドかなってとこもあるしね。

Billy B)だからみんなで作ってるって感じが強いかも。誰かの曲ってよりかは。

KYOKI)みんなのアクセントが入って俺らっぽさになってるとこはあるよね。

Billy B)それが1番楽しい。

Yuta Iida)いやーすごいな。

ZAP-K)ちなみにその偶然の産物で1番採用率が高いのは誰?

Billy B)みんなじゃない?

KYOKI)割とみんな(笑)

ZAP-K)みんな他のパートのことについて言ったりするの?

KYOKI)他のパートのこと言うのは俺とタツキ君(H8CALL Guitar)

ZAP-K)H8CALLの話聞いてると、らしいなって言葉しか出てこないんだよな。

KYOKI)もうライフスタイルなのよ。体現してるだけみたいな感覚。

Yuta Iida)H8CALLの回なのに申し訳ないけど、ZAPでそれがないのはなんでなんだろうな。

ZAP-K)やっぱりユウタが東京とか遊び行く時、誘ってくれないからじゃない?あんま共有がないから俺たちは(笑)

一同)(笑)

Yuta Iida)シェアがない

ZAP-K)基本的ないからね

BROWN Jr.)自分で首締めたっすね(笑)

Yuta Iida)すいません(笑)

—楽曲のキーポイントがあったらお願いします。

Billy B)内容でいったらあの2曲は、その期間に感じたこと。

KYOKI)ユーキはホントに詰め込んだと思うし、うちはボーカルがリリックも歌い方も決めて、そこに対して楽曲をいじるとかもあるくらいだから。

Billy B)スプリット作るってなって、当時思ってたことを書いた。Dropoutとかは前から作ってたりしたけど、Modernityはその瞬間って感じ。収録だけでライブでもあまりやらないようにしようみたいな話もあったし。NACに入れるためだけの曲みたいな。だから思ったことだけを書いて、当時だから歌えるようなことを歌った曲だから、5年後10年後歌えるような曲でもないっていう。それが良さかなって。

—キョーキ君は何かありますか?

KYOKI)一曲は既存曲で、もう一曲はまるまる新しく作らないといけなかったけど、曲作りが進行しなくて。だけどパッと出た展開が良くて、それで曲が綺麗に一括りにできたみたいな感じがあったから、まあ綺麗な曲が出来て良かったかなって感じ。

Billy B)それもその時の瞬間を切り取ったみたいな感じだな。

KYOKI)ホント色々バタバタしてたからね。俺も結婚したりなんだりで環境が変わっての状態で進めてったから、その中でうまくやれたかなって。

先天性ビードダウン狂 DIKTATOR

—ではDIKTATORお願いします。

Billy B)DIKTATORいこー!

BROWN Jr.)まず1曲目の方は前から作ってた曲で、H8CALLが郡山に呼んでくれた時、ZAPもいたかな?あの時ぐらいからやってる曲。もう1曲はスプリットに合わせて作った曲。作り方はH8CALLに近いんだけど、俺らはノープランで入るかな。

TENKI)コーヤがリフ1小節持ってくるかこないか

BROWN Jr.)あれば良い方だけど、ないことの方が多い。あとはバズーカ(DIKTATOR Ba.)にギター持たせてドラムと適当にやってもらって、それを俺が俯瞰で聴いて良かったのをベースに作っていく感じ。それで流れが出来たら動画撮って持ち帰って、俺がリフを作り直す。
スタジオメインで作ってるのと俺が東京っていうのもあって曲作りは1番遅いかもしれない。

Billy B)DIKTATORはそれがあるもんなぁ。DIKTATORってビートダウンじゃん?ビートダウンって落ちるところが大事だったりするけど落ちを先に考えるのか、広げていって最後落とすのかどっちなの?

BROWN Jr.)ビートダウンっていうけど、他のバンドに比べたら意識しすぎてないっていうか。他のビートダウンのバンドだとずっと落ちてて重くて曲にメリハリがないのが多いけど、俺らあくまで曲の中の展開。もちろん一番大好きなパートではあるけど。

Billy B)うん、DIKTATORはそういう感じあるよね。リズミカルだしグルーヴィーだし。

BROWN Jr.)そう。曲作ってる中でそろそろ落ちるかなって感覚でやってる。それこそバズーカとうちのドラムのユーマがジャムってて二人が良い感じのところで目を合わせてビートダウンするパートに入って、今の良かったねってなって、そっから整理していくから全然ビートダウン先行じゃないかな。

Billy B)落としってH8CALL的には作るの難しくて、どうやって作ってんのかなって。落とすのって難しいからさ。

BROWN Jr.)ただ落とすだけだとアレだからね。でもなんだろう、意識してることって分かんないけど普通に気持ち良いか気持ち良くないかでしかない気がする。あとはどんだけ攻撃的かとかそんなところかな。

TENKI)他のメンバーもみんなビートダウン好きでそれなりの量聴いてるから、こういうニュアンスのドラム欲しいとかって意見出した時、割とそれに近しい物出してくれるしね。

Billy B)落とし方の幅も広いじゃん。

BROWN Jr.)そこはやっぱり意識してる。

Billy B)ビートダウンって一辺倒になりがちで、落ちればかっこいいが蔓延しすぎて全部一緒に聴こえるバンドも多いし。H8CALLは落とすの苦手だから勉強したいなって。

Yuta Iida)構成をジャムセッションで作っていくのはすごい面白いなと思ったんだけど、それに加えて音楽を成立させる要素でハードコアでも大切なコードがあると思うんだけど、コード進行ってどのくらい意識してる?聴いててコード進行もかなり気持ち良いって思うんだけど。

BROWN Jr.)それであれば良いですけど、多分うちのメンバー誰もコード分かってないです。

TENKI)音楽理論は誰も分かってない(笑)

Billy Bそういう顔してたもんね、イー君が喋ってる時(笑)

Yuta Iida)それこそさっき出たグルーヴィーなノリも、リズム以外にもコードの進行の決め方が大きな役割を担ってる印象がかなりあって、そこがすごく気持ちいいからどのぐらい意識してるんだろうと思って。

BROWN Jr.)音に関しては多分バズーカが一番耳良くて、リフは結構俺が作りますけど、良く分かってないんで気持ち良いか気持ち良くないかでしか判断してなくて。たまに音がそれじゃない方が良いって指摘もらって変えるぐらいの感じ。

KYOKI)DIKTATORはリフセンスがハンパねーって思うけどね。

BROWN Jr.)キョーキに言われると嬉しいな。

KYOKI)新曲のあの落としはやばいね。アレはやってる。結構くらった。

Yuta Iida)H8CALLもそうだけど、それぞれのコード進行って特徴がめちゃめちゃあるよね。

TENKI)手癖に近い。

Billy B)俺も良く分かんないけどキョーキも結構手癖は強いんじゃん。

KYOKI)手癖はかなりあるね。

BROWN Jr.)あとはイントロは割と意識してますよ。俺もイントロで聴くか聴かないか判断するんで。入りが良くなかったら後まで聴かないから最初のつかみは意識してやってる。
スプリット2曲目の頭のリフは自分でも気に入ってるけどアレはめちゃくちゃ考えた。

Billy B)俺らあんまりイントロから作るとかないからな。

BROWN Jr.)でもイントロから作るわけじゃないけどね。

Yuta Iida)ハードコアってイントロの概念がない曲もあるじゃない。ライブする時にちょっとやってみるくらいでさ。

BROWN Jr.)確かにあんまりないかもね。あと1曲目のドラムから始まる部分はハードロックのレコードをたまたま買った時にかけた曲がめちゃくちゃかっこよくて、そこから着想を得て彼に叩いてもらった。

TENKI)俺が記憶に残ってるのは、カバー曲のボーカル録りの時に、たまたま変なフロウになったのをみんなが気に入って採用したよね

BROWN Jr.)あったな。落とし前とか?

TENKI)そうそう、まさしく偶然。

BROWN Jr.)うちらはドラムが一番偶然性が高くて、同じこと叩いてくれない。ライブでもスタジオでも。
さっきのやってって言ってもやってくんなくて、1回きりで刹那的というか。それを俺らも楽しんでやってる。だからあんまりH8CALLに合わせるのもアレだけど、うちらも曲作りに関しては偶然性は割りと。

—楽曲のキーポイントになるところを教えてください。

BROWN Jr.)とりあえず2曲目はイントロのリフ。あと今回のスプリットは全曲入ってるけど、SEは毎回遊び的な感じで入れてて、1曲目のイントロのSEは、直前に見たジャズ映画にヨットレースの実況があって、丁度俺ら3番手だったから「3番目のヨットが出るとこです」っていうところが合ってるなーと思って入れてみようって。

TENKI)俺らSEこだわるよね。

BROWN Jr.)俺が入れたいから(笑)
そういうところは無駄にこだわってる。

—テンキ君は何かありますか?

TENKI)knockの1番しんどいとこ。なんて言ったら良いんだろうね、疾走ダウンかなアレは。

BROWN Jr.)16分でバスがドコドコやってるとこでしょ?

TENKI)そうそう、あそこの己との戦い感はすげー好きだね。なんでこんな苦しい思いをしながらって(笑)

BROWN Jr.)俺ら毎回ライブで戦ってるよね。自分らで曲作って自分らで苦しめてるからね

—SNSでよくスネアの音について言われているけどそれについては何かありますか?

BROWN Jr.)俺らが好きなニューヨークハードコアの中でも90年代後半から00年代頭ぐらいの裏路地系極悪ハードコアっていう言われ方をしてるバンドがいて、それの特徴としてスネアが硬い、ドラム缶みたいなカチカチした音が鳴るっていうのがあるんだけど、それを俺らが今みたいな曲になり始めた時に岩手のKILL DEM ALREADYのギターのトモミさんっていう人に教えてもらって。それでドラムがすぐにスネアを買って試したらピンポイントでハマって。今でこそ話題になったりするけど、当時はそういうの意識してるバンドはあんまりいなかった印象で。そういうこともあって良く言われてるって印象かな。俺はハードコアの中でドラムを1番聴いてるぐらいの感じなんだけど、スネアが一番耳に入ってくるから意識してやってもらってる。

Billy B)DIKTATORのスタイルになってるしね。

BROWN Jr.)結果的にね。

おまけ

—最後にH8CALLから1バンドずつ一言もらっても良いですか?

Billy B)乾杯!

—ではZAPお願いします。

Yuta Iida)ZAPの情報は足りた?なんか2バンドともちゃんと話してたから、してないような気持ちになってきちゃった。なんか考え方ばっかりで曲のブレイクダウンが出来てないような気がしたんだけど。

BROWN Jr.)ZAPはそっちの方が俺は興味深いです。

Billy B)うん俺も。

Yuta Iida)じゃあ大丈夫か。
ハードコアじゃない部分からもそれを感じられるような提案をしていきたい。あと楽曲制作を2バンドを見習ってみんなで作れるようにしていきましょうね?

ZAP-K)はい!

—じゃあ最後にDIKTATORから。

BROWN Jr.)俺らは俺とテンキのアートワークとかデザインもバンドの特徴なので、NACやそれ以外にもうまくアウトプット出来たらと思うのでその辺チェックしてください。

—ありがとうございました。

一同)拍手、大喝采、スタンディングオベーション


NEW AGE CREATION INFORMATION

ABOUT NAC

【NEW AGE CARAVAN】
SPLIT EP RELEASE BASH
NEW AGE CARAVAN – CHAPTAR.1 –

北のはぐれ者三銃士が仕掛けるNEW AGEの集い。燻り続け2年半越しにレコ発を実現。
新しいHCのあり方を模索するNACプロジェクトに相応しい、オリジナリティ溢れる考え・スタイルを持った選りすぐりのバンドに集まってもらいました。

OP/ST : 14:00/14:30

TICKET : TiGET
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