【H8CALL】1st アルバム『Gr∞ve Of Crew』について

皆さんおばんです😎
H8CALL Vo Billy B 悠鬼です。
この度は2023年8月8日にリリースしたH8CALLの1st ALBUM “Gr∞ve Of Crew” について書かせて頂きます！

後程またお話しさせて頂きますが、10月8日に會津カラン堂、
11月18日に郡山CLUBシャープ9の地元2箇所でレコ発企画を予定しているので是非これを読んで足を運んで頂けたらと思います！

まずはリリースするにあたってサポートしてくれた関係者の皆様、既に買ってくれて聴いてくれてる皆様、ありがとうございます！！！
自分ら的にも納得のいく形でリリース出来たので携わってくれてる方々には本当に感謝だし、より多くの方に聴いてもらいたい一心です。

リリースから約1ヶ月が経過した今日ですが、まだアルバムを聴けてない方やH8CALLをそんなに知らないって方も多いと思います。
今回はNACの皆んなから、
アルバムリリースについて話を聞かせてくれないか？
他にも聞きたい人はいるんじゃないか？
という事でこの場を使って書いて欲しいという話を頂き、このコラムを作成した次第であります。
既に聴いてくれてる方も、これから綴る内容を読んだ上で改めて曲を聴くと聴こえ方や観点が変わってより良く感じてもらえると思うので是非皆さんご一読ください✨

About H8CALL

早速始めさせて貰いますが、今回は事前にNACのメンバーから書いて欲しい内容の項目を用意して貰ってたのでそれに沿って話を進めていきたいと思います。

まずは１項目、H8CALLについて。
今のメンバーになったのは2019年からで約4年位ですね。
ベースのbeefyがその年に入ったんだけど元々連んでた仲間だったし他4人は2015年〜2016年頃から固定だから俺ら的にはずっと一緒にやってる感覚です。

俺がバンドを創設してそこから1人ずつ増えてった感じなんですけど創設時の自分も含めバンド加入時は全員がハードコア素人で、何も知らない所からのスタートでした。
シーンやジャンルに理解がある奴が加入する訳じゃないから大変だった事もあったけど、だからこそ皆んなで現場に足を運んだり、音源やカルチャーを共有し合ったり一緒に酒を飲んだり遊んだり、本当の兄弟以上にかなり多くの時間を共有し合って色々を吸収していきました。
それ故に仲間同士の絆はかなり深いと思うし意思疎通もかなり取れてると思います。
今だに皆んな仲良いし、カルチャーに対する感覚も近いものがある。共有出来る幅が広いって所は俺らの強みだと思いますね。

2020にはNZMっていうCrewも結成していて。
H8CALLの他にラッパーやDJ、地元の仲間と同年代位の奴らと活動してます。
今回のアルバムに客演参加しているZ-Loopもcrewの1人で県内外で精力的に活動してるので是非チェックしてもらいたいです！

About ALBUM

続いてはアルバムについて。
今回はDirty Rats Recordsというレーベルからリリースさせて頂きました。
経緯は、今までのリリースは全て自主でやってたんですけどより音源を拡散しやすいんじゃないかって点や諸々含めてレーベルからのリリースを経験してみたいっていう、他にも理由はいくつかあるんですが大まかそんな感じの理由からレーベルを探そうって流れになりました。
その話が出始めたのが確か2019年の下旬とかそんくらいだったと思います。
丁度その時期位に新生レーベルのDirty RatsからSTANDOUTがリリースしていて、それをみてなんとなく出すならDirtyが良いなって俺含めメンバー全員が思ってた感じでした。
年が明けた2020年の2月にSTANDOUTのリリパが西荻窪で開催されて、H8CALLも出演させてもらったんですけどその時にレーベルのボス、モッティーさんから音源出すならウチから出さないかって。

モッティーさんとは個人的にハードコア知りたての17〜8歳の頃から親交があって、人としてもバンドとしてもリスペクト出来るし安心して信頼出来る関係にあったんでそれはもう二つ返事でやりましょう！ってなりました。
それからすぐにコロナが流行して活動が難しくなったけど次に再会した時にも必ずやろうぜって話をして、その勢いでその日の夜中にロゴを描き上げて朝イチで送ってくれて。
先が見えない時期だったからこそ逆にやる気が強まったりもしたしモッティーさんのアツい言動にかなり突き動かされました。

そこからの流れをざっくり説明していくと、まずはレコーディング。
レコーディングは郡山駅前にあるPeekActionというハコで。
2023年に入ってすぐ、1月7日からスタートして、最終日にはNZM、地元の先輩に加えて県外からDIKTATOR、VICE CITY SLAVE、Tear da Clup Upのメンバーもシンガロングに参加する為に駆けつけてくれました。
アルバム10曲目のfeat.H8CALL Squadとはその事です。
Recも上手くいったし急遽打ち上げまで始まったりしてGr∞ve Of Crewというタイトルの通りに体現出来た楽曲になったと思います！

ミックスマスタリングは山形県にあるSelf Conviction Studioに依頼しました。
運営するタクマ君は前々から交流があって、彼がギターをプレイするEmbody The Chaosとも対バンしたこともあったりと同じ東北の同世代の仲間って感じでした。
アルバム前の音源から依頼候補に挙がってて、メンバー間で話す事もあったから今回引き受けてもらえて嬉しかったしとても良心的に丁寧な作業をしてくれた彼には感謝感謝ですっ！

ジャケ以外のデザインワークは我らがNACの必殺仕事人、BROWN Jr.ことコーヤにお願いしました。
マーチデザイン、フライヤー等H8CALLとしても今までかなりお世話になってる彼ですが、今回も素晴らしい仕事をしてくれました！
入稿直前にバタついたりアクシデントもあったりしたんだけど、丁寧に対応してくれてやっぱり間違いなかったです。

そしてジャケットのデザインはTattoo Artistの加藤誠氏が手掛けてくれました！
今回の作品をリリースした瞬間、いやリリース前の告知の時点でジャケがクソやばいって声が多く上がってました。
加藤さんとは2021年頃からのお付き合いなんですけど、地元のカッコいい先輩達から話を聞いたりで存在はそれ以前から知っていて、あるキッカケからコンタクト取らせてもらってそれから年2回のペースで会津若松にゲストワークをしてもらいに自分が呼ばせてもらってる感じです。
会津出身の方ではないんですけど、30年以上前から会津に縁があるらしくハードコア界隈で言うと同じレーベルメイトであるSTANDOUTのベースのシューヘイさんが彫られてるタトゥーも全て加藤さんの作品ですね。
NZMのメンバーも加藤さんに彫ってもらってる奴多いです。
とにかく作品も人間もとてもパワー溢れる優しく面白くカッコいい方なので会津に来る際は是非皆さんにもチェックしてもらいたいです！

そんな感じで制作においてはプレス業者以外全て身内で完結出来たんですけどそこはプッシュしたい点の１つです！
リスペクトがあるのは勿論、信頼出来て親交もありH8CALLをよく理解して愛してくれてる方々と制作したからこそより最高の作品に仕上がったんだと思ってます！
そういった点でもGr∞ve Of Crewを体現出来ました！

About Songs

いよいよ最後の項目になりました。
ここでは曲について。
全部語り尽くしたい位なんですけど10曲もあるんで既存曲と新曲からそれぞれ一曲ずつお話しさせて頂ければと思います。

そもそもこの10曲に絞った理由があって。
本当は他にも作ってた新曲もあったんですけど、
この1st Albumでは活動してきた約10年を総括するような作品にしたいって思いがあって新曲で固めてくのもいいけど振り返った時にやっぱり昔の曲も入れたいなって思いました。
より納得いく形になる様に再録したいって気持ちもあったけど、既存の曲も以前にリリースしたモノから所々いじってアップデートしてるものがほとんどだったんでそこも魅せたかったですね。
最終的には新旧関係なく自信がある10曲にしたって感じ。お蔵入りになった曲達もいつか何らかの形でやれたらなんておもったりもしてます。

曲作りはギターのキョーキが骨組みを持ってきて皆んなで肉付けしてくってスタイルが定番だったんですけどここ最近はギター件マッチョ担当のタツキ君もいいの持ってくる様になってきてH8CALLとして幅が広がった様に思います。
収録曲だとRedAIZUだったり Street Lifeなんかのラップする曲は俺がイメージや口リフで持ってってメンバーに形にしてもらうってやり方もしました。
一緒にいる時間が長いから各メンバーのツボだったりクセも互いにだいぶ分かるようになってて、曲作りもより楽しくなってきてるんで早くも新しいの作りたいなーなんても話してますがそれはまた追々ですね。

曲については楽器が出来ない俺なんで今回はリリックに焦点を当てて話したいと思います。

既存曲からはHold My Own。
この曲は2018年にリリースしたEP“Suburban Central”からの再録になるんですけど後半にかけての部分をRemakeしました。
活動初期の頃からずっとやってる曲で、思い入れも強いです。
丁度作曲してる時期に福島県内のハードコアバンドの二台巨頭であるCounter WeightとBehind The 8Ballが解散を発表した2016年、この頃辺りから毎月アツい盛り上がりをみせていたKYCハードコアシーンも徐々に停滞に向かっていって企画の数も激減していきました。
両バンドとも俺らにとって指針となる存在だったんでかなりショックでしたね。
BT8Bのラストライブは会津のカラン堂だったんですけど、それまで会津でハードコアをプレイするって概念が無くて。
BT8Bがライブをするまでは会津でハードコアをやる雰囲気はなかったし需要もないし郡山でやるしかない様に勝手に思ってました。
だけどその日にその概念はひっくり返されて、しかもBT8Bのライブ以外に会津にもシーンがあってプレイヤーがいる事を知って、しかもクソドープでかっけーし、ハンパなくくらいました。
そのBT8B解散ライブをやったイベントがHold My Ownの歌詞にも出てくるJazzy Hazeってイベントなんです。
“Jazzy Hazeから変わった"って言ってる通り、イベントや会津に食らった事も、その時の状況とか諸々も色々含めてターニングポイントになる時だったんで、その想いを綴りました。
この曲からKYC以外に会津ってワードも言うようになって、俺らはKYC styleだけどレペゼンするHOODは会津だって意思が固まったんですよ。
外の人からするとややこしいかもだけど、これがリアルです。
ちなみに歌詞に入ってる英語はほぼNYHCからあえて拝借したワードで、それも色々思いはあるんですけど長くなりそうなんで今回は割愛します。笑

新曲ではGet Drunkについて。
ちょいちょいスタジオワークでやってみたりはしてたんですけどBT8BやNYのNo Redeeming Social Value辺りの影響とか、俺らメンバーも取り巻きも会津の奴らは基本皆んな酒好きでパーティーにもその色が現れているからアルコール度数高めの酒くさい曲はずっと作りたいと思っていて。
アルバム制作にあたって曲作るなら一曲はそーゆーの入れたいと思ってたんでそれに向けて作ったって感じです。
多分2018年頃だったと思うんですけど仙台のB2スタジオでDIKTATOR企画に呼んでもらってたんですけどスタジオでのイベントだからお酒がなくて、皆んな各々やって〜ってノリだったんですけどウチのメンバーが大量の氷とプラコップとレモンサワーの原液、割ものを買ってきてみんなに飲ませまくってたんですよ。
その日はめちゃくちゃ飲んだしイベントもいい感じで、俺もいい感じになってて。
当日仙台のシーンにいたヤンスってドイツ人に『酔っ払え』って英語でなんで言うの？って聞くと『Get drunk bitch』って言うよって教えてもらって。
そのワード気に入ってその日乱用してたんですけどその出来事を思い出した時にGet Drunkてタイトルで1曲作ろうと思ってあの曲になりました。
ライブで数回やったけどみんな盛り上がってくれてて、これから大事にしていきたい曲ですね！